2009年06月19日

できそこないの男たち

dekisokonaino.jpgできそこないの男たち (光文社新書)

第1章 見えないものを見た男
第2章 男の秘密を覗いた女
第3章 匂いのない匂い
第4章 誤認逮捕
第5章 SRY遺伝子
第6章 ミュラー博士とウォルフ博士 
第7章 アリマキ的人生
第8章 弱きもの、汝の名は男なり
第9章 Yの旅路
第10章 ハーバードの星
第11章 余剰の起源

「生物と無生物のあいだ」同様、文章を書く能力はずば抜けていると感じる。
そして「生物と・・・」を読んだ時のようにプロローグで引き込まれエピローグで納得させられた。
生物のデフォルトは女性、それを無理やりカスタマイズしたものが男である。
カスタマイズされたものには不整備や不具合はつきもの、それが寿命を短くし様々な病気に弱い原因。おまけに精神的にも弱い。
これが男であるという内容。

第6章でのSRY遺伝子の働きにより、女性になる部分が消滅して男性が作られていく過程の話は自分のような素人は驚くばかり。
内容的には難しいのだが分かりやすく組み立てられた文章でいっきに読めてしまう、さすがと感じた。

第11章とエピローグにはこんなことが書いてます。
「では今日、一見、オスこそがこの世界を支配しているように見えるのは一体何故なのだろう」
「男はなぜここまで女性に尽くしてしまうのか」
ここは結構おもしろいですが個人的な思考が基本のような気がする。自分はその通りだと思った。

所々でハーバード大学の事情やナルダ-ジナール氏のゴシップなど何の関係があってこんな話がと思ったが最後まで読むとすべてが繋がる。このあたりは「生物と・・・」でも同じで読み終えてから文章の構成の巧さにに驚く。



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2009年02月11日

脳と創造性

noutosouzousei.jpg脳と創造性 「この私」というクオリアへ

第1章・創造性の脱神話化
第2章・理論と直感
第3章・不確実性と感情
第4章・コミュニケーションと他者
第5章・リアルさと「ずれ」
第6章・感情のエコロジー
第7章・クオリアと文脈
第8章・一回性とセレンディピティ


読み初めてすぐに難解な感じがしたが読み進めるうちに「今まで読んだ茂木健一郎さんの本とは違う。やっぱり凄い人なんだ」と感じた本でした。

本文より引用要約。

創造性は一部の天才の専売特許ではない。新しいものを生み出す能力は一人一人の中にある。
創造性は単なる知性の問題ではなくむしろそれは人間を含む生物全体が過酷な自然環境の中で生きるために必死になって見出してきた様々な生きる知恵のひとつの現れに過ぎない。コンピューターに比べればどんな平凡な人もその生きている現場において創造的である。

人間の脳は決まったアルゴリズムに基づいた計算を繰り返す事は苦手で、定型的作業には飽きてしまい効率が落ちる。
また、コンピューターが得意とする理論的な推論も脳は苦手である。人間は理論から簡単に逸脱してしまう。

このようにしてみると脳よりコンピューターのほうが優れているようにみえるが、脳の優れているところは新しいものを生み出す能力であり、そのような創造のプロセスを支える直感の働きである。この点おいて現在のコンピューターは脳にはるかに及ばない。量的に劣るのではなく、質的に隔絶しているのである。

今まで読んだ茂木さんの著書の中では最高だと私は思います。



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2008年03月06日

ウソの科学騙しの技術

science.jpg
サイエンス・サイトーク ウソの科学騙しの技術―科学の最前線に鋭く迫る (新潮OH!文庫)

サイエンス・トーク ウソの科学騙しの技術。
第1講 科学はただの仮説である
第2講 記憶は嘘をつく
第3講 これが動物の情報戦略だ
第4講 信じる者は足すくわれる?

ジャーナリストの日垣 隆氏と第一線の科学者との対談集。

第1講は池田清彦氏との対談。池田氏が無類の虫好きと言う事から話は進化論からから始まり血液型の話題。地球温暖化についての疑問など話題は豊富。

第2講は中谷陽二氏との対談。記憶の曖昧さ、犯罪と精神についての話。精神鑑定の話は面白い、殆どの人が疑問に思うであろう医学と法律の絡みの話が非常に興味深かった。

第3講は千石正一氏との対談。生き物が「生きる事とは」の話です。動物の擬態の話が多く出てきますが知らない事ばかり。

第4講は守 一雄氏との対談。予言の話しや詐欺の話題など、ここは実験をしながらの対談で説得力あり。

世の中当たり前に思っている事は仮説からなりたつ、今日の常識は明日には変わってしまうかも。
自分自身の記憶も正確ではない。信じる事や騙される事についてたくさんの話が満載。
200ページ程の本ですが読み応えあり。




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2007年12月02日

生物と無生物のあいだ

seimei.jpg生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

文章の流れの巧さに引き込まれ読み進むうちに、これは生物学の本なんだと気付くほど文章が上手。
科学や生物学のことは分からないという方にも充分理解できる内容。
素人の私が面白いと感じたので専門的に勉強されている方には、当然、物足りないとは思いますが。


【本文より】
機械には時間がない。原理的にはどの部分からも作ることが出来る(中略)そこには二度とやり直すことの出来ない一回性というものがない。

生物には時間がある。その内部に常に不可逆的な時間の流れがあり、その流れに沿って折りたたまれ、一度折りたたんだら二度と解くは出来ない・・・・。



この文章が、やけに印象に残った。この部分は最後のエピローグへと・・・実にうまく繋がる。

このエピローグがまたグッとくる。

最後まで感動させてくれた本でした。





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