2011年11月08日

プリズム。

prism.jpg
プリズム

オカルトと恋愛小説を併せたような内容ですが最後はやはり恋愛かな?

人を好きになるとき、いったい何に惹かれるか。

容姿なのかそれとも性格、相性?
男性はどうなのか女性とは違うのか読むうちにいろいろと考えた。

ミステリアルな恋愛小説と本の帯には書いてます。

でも途中からミステリアスではなくなりました。
内容は多重人格者と恋に落ちた女性の話です。

なので読んでいると精神的に重たくなる部分もあります。
以前「24人のビリー・ミリガン」を読んだ時はもっと気分が重たくなった。
案外人間ってみんなギリギリのラインで均衡を保っているんじゃないかと。

今回も読み進めるうちに同じようなことを考えた。
自分も大丈夫かな?

女性心理は分からないが作者は切ない女性の心理をうまく表現できているように思いました。
最後はストーリーが早足な気がしますが中盤、重苦しく感じた分、あっさりした感じです。
最後はちょっと複雑な悲しさで終わります。

posted by koudou at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2011年10月20日

モンスター

monster.jpg
モンスター

主人公の田淵和子はその醜い容姿から幼い頃のあだ名は「バケモノ」
後年、ある事件を起こしそれ以来、彼女は「モンスター」と呼ばれるようになった。

この事件をきっかけに彼女は故郷を離れ東京へ進学。

上京して彼女は容姿が悪いとアルバイトも就職もままならないことを更に痛感。
やがて彼女は貯金も毎月の給料もほとんどを整形費用につぎ込むようになる。

綺麗になるにつれて就職も何もかも有利になって行ったとき彼女はある決意をする。

風俗にまで身を落とし稼いだ資金で整形を繰り返す彼女。
やがて男性ばかりではなく同姓の女性までが息を呑むような美女に生まれ変わる。
そして彼女はある目的をもち、まったくの別人として故郷へ帰る。

そこで田舎にはあまりにも不似合いの高級フレンチをオープンする。

彼女の目的とは・・・。



彼女の中には幼いとき故郷での美しく心ときめく想い出がたったひとつだけあった。
それは結末で悲しく蘇る。

壮絶で何とも悲しい物語。


・・・・読み終えたとき深い溜息がでた。


相変わらず引き込まれる文章に一気読みです。







posted by koudou at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2011年10月12日

輝く夜

kagayakuyoru.jpg
輝く夜

クリスマスを話題にした短編集です。

第1話・魔法の万年筆
第2話・猫
第3話・ケーキ
第4話・タクシー
第5話・サンタクロース

日頃はつらい思いをしている女の子にも夢みたいな
報われる日があってもええやないかって話(解説より)

クリスマスの日に5人の女性に起きる奇跡の物語。

百田氏の本は毎回ですがラストは完全に予想を覆されます。

一番、好きな話は第3話のケーキ。
不幸な生い立ちの主人公は歯を食いしばり自分の夢を追います。
が二十歳のとき全身を癌に犯される。
彼女は多くは望まず普通の幸せを夢見ながら頑張ります。
そしてラストは・・・これ一番泣けました。

せつなくて、悲しくて、心温まる5話。
すべて爽やかな余韻が残ります。

しばらくの間「いい人」になれますよ。


posted by koudou at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2011年10月05日

下町ロケット

sitamati.jpg
下町ロケット

大企業の数々の策略と戦い最後には勝利する中小企業佃製作所の物語。
主人公の佃は元ロケット開発の技術者。父親の町工場継ぐも夢は捨てきれず
にいるがやがて経営者として数々の難関を乗り越え大きく成長していく展開は
実に見事。

佃製作所内でのトラブル、経営者と従業員との温度差は実にリアル。
また佃製作所と最後に闘うことになる大企業、帝国重工の中での社員同士の
駆け引きもおもしろい。
人として生きるか組織人として生きるかの苦悩が痛いほど伝わる。

弱者が強者を挫くストーリは読んでいて、やっぱり痛快。
初めから喰い付いてしまう感じの出だしではないがじわじわと、
のめり込んでしまう展開だった。

400ページほどありますが“中弛み無し”一気に読めます。
最後は・・・泣けます。






posted by koudou at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2011年05月30日

幸福な生活

koufukunaseikatu.jpg
幸福な生活:百田尚樹

全18話のショートショートです。
2話3話と読み進めるうちに、どこが「幸福な生活」なんだと感じた。
内容はTV「世にも奇妙な物語」的なものです。本の帯に書かれている通り「最後の1行が衝撃的な小説」
数話読むうちに誰でも結末を推測しながら読むようになると思う。
でも、ほぼ予想外な最後の1行。
話によってはオチが完全に見えるものもあるがストリーの展開と最後の「ひとこと」の味付けが上手いので思わず「そう来るか」とハマってしまい一気に読んでしまった。

著者の「永遠のゼロ」の最後は唸らされたがこの本も最後の1行の一言が何とも言えず凄い。
この後どうなるのかという余韻の残し方もいい。

最後まで読み終えたとき「幸福な生活」というタイトルに妙に納得してしまった。
案外、人の人生ってこんなものなのかと思ったり、いやそんな話はない、これは小説だと考えたり。

恐怖、不思議、笑い、安堵、戦慄いろいろな結末が1冊で味わえる奇妙な物語。





posted by koudou at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2011年02月14日

永遠のゼロ

zero.jpg永遠のゼロ。

物語はゼロ戦に乗っていた特攻隊の一員だった祖父、宮部久蔵のことを二人の姉弟で調べ始めるところから始まる。
二人が最初に会った元戦友の話は祖父を侮蔑した内容だった。
ここで一度は祖父のことを調べるのは諦めようとする、それほどひどい話だった。
がその後、祖父の元戦友を訪ね歩くうちにに宮部九蔵という人間がどんなに素晴らしい人間だったのかと言うことが浮かび上がってくる。

元戦友たちは自分達がいかに戦ったかの話を交えながら宮部について語る。
特攻隊員として凄腕を持ちながら異常なまでに死を恐れる宮部。
「たとえ腕がなくなっても脚がなくなっても生きて帰る。生まれ変わってでも生きて帰る」という妻との約束にこだわり続ける宮部。
国のために死ぬのが当たり前とされている戦禍にあってもそれを言い切る宮部。
そんな彼の生き方に対する元戦友達の嫉妬に近い憧れが巧く表現されている。

生きて帰ることにこだわり続けた宮部が最後には確実に死ぬと分かっている特攻に志願したのは何故なのか。
姉弟はついに60年間封印されていた驚きの事実にたどりつく。

物語の展開にどんどん引き込まれる、600ページ程あるがいっきに読めるストーリー。
また太平洋戦争がどのような経緯を辿ったのか。
そしてこの戦争に巻き込まれた国民はどう生き抜き、軍人はいかに戦ったのか。
国を護るために戦わなくてはならなくなった若者の心、命の大切さ、本当の優しさ。
歴史本を読むよりはるかに分かりやい。

いい意味で余韻の残る作品です。
最近読んだ本の中では最高だと思います。




☆☆☆☆☆幸道整体カイロプラクティック☆☆☆☆☆
大阪府泉南郡熊取町五門東3-33-36 ☆TEL072-453-5174


幸道整体総合サイト 腰痛サイト 
肩こり解消サイト 幸道整体携帯サイト ツイッター
posted by koudou at 09:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説